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☆ 出張講座受講 ☆

尾道市立大学 地域総合センター主催の 出張講座 

「因島のカラス神事 -宮島と熊野を結ぶ祭祀-」と題して 因島市民会館でありました

講座は 尾道市立大学 芸術文化学部日本文学科准教授 藤井先生の司会・解説で 

同大学大学院日本文学研究科修士課程の栢木(かやき)さんの研究報告です


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内容を簡単に説明すると

現在 カラスは不吉な鳥と見られがちですが 祭祀においては神を先導する役割を果たして

おり 各地の神事を通してその伝承文化を考えるものです

神事というのが御鳥喰神事(おとぐいしんじ)と呼ばれるもので因島の熊箇原八幡神社の

秋の太祭の前に行われる神事でカラスに御神饌を食べさせてその役割を演じてもらうお祭りです

日本であちこちに同様の神事があるそうですが 特に近江の多賀大社 尾張の熱田神宮

そして安芸の厳島神社で行われており その名も鳥喰神事(とりばみしんじ) 先食(せんじき)

烏勧請(からすかんじょう) 鳥呼び 鳥よばり 鳥の口などと呼ばれているそうです

そしてこの御鳥喰神事は広島県安芸地方と 備後地方に多く ここ因島では3つの神社で

その形は少しづつ違っているが現在伝承されているとのことです

 こうした説明をスライドを使って説明してもらいました
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さらに因島 中庄の熊箇原八幡神社の御鳥喰神事は大浜地区の沖にある二つの小島に

降り立った熊野12神を神社に招いたと言う神社の縁起に基づくもので秋の大祭に先立って

神様をお迎えする意味を持っているようです 

これらを実際に現地で取材した発表者の熱意が伝わってきました。

私も受講後 熊箇原八幡神社を訪ねてみましたが立派な神社でした

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一朝一夕では創り得ない佇まいが1100年の歴史を物語っているように感じます

さらに熊野12神が降臨したという八重子島にも行ってみました もちろん渡れませんが・・・

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残念 どうしても1画面に入りません
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なんとなく伊勢の夫婦岩を連想させるような そんな伝承が生まれるのも頷ける

雰囲気を持った島でした

最後に司会進行と研究発表のおふたりが この種の御鳥喰神事を行っている神社や

個人宅でもやっている あるいはやっていた という話があればぜひ教えて欲しいと

繰り返し繰り返し言っていました 本当に熱意を持って研究されています そんな話があれば

全国どこにでも飛んでいって話を聞き・・・ 近々高知県に調査に赴くとのことです

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万一そう言った例をご存知でしたら 書き込みください

私から藤井准教授や栢木研修生に伝えますので・・・・ 

まだまだ暑い日が続きそうです くれぐれもご自愛ください
by loghouse96 | 2013-08-03 22:27 | 休日